「正直言うとあまり会いたくない」という学生さんと・・・
~1/21、札幌学院大学の講義に参加しました~

キャプテンの森田です。
1/21、札幌学院大学の授業に、チーム☆OKがゲスト講師としてお招きいただきました!
石川園代先生の「コミュニケーションスキル2」という講義でした。
石川先生の、「ぜひ学生に原発避難の話を聴いてほしい。聴くだけでなく、避難した方と語り合って自ら考える場にしてほしい。」という強い想いを受け、キャプテンの私と、福島から避難のメンバーの2人でお伺いしました。
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事前に石川先生が、学生さんにアンケートを取って下さいました。
「ゲストの方々や被災地の現状、生活について学ぶいい機会だと思う」
「少しでも力になりたい」
「これからの日本、世界をどうしていくべきかについて話し合いたい」
ああ、こんなふうに思ってくれるんだなぁ・・・と、感動とともに読ませていただきました。
そして、こんな声もありました。
質問:「ゲストを迎えるにあたり思うことは?」
答え:「不安です。正直言うとあまり会いたくない。」
会いたくない!!!!!!!!!!(驚き過ぎ)
思いがけない言葉にびっくりしたのですが・・・・
その後にはこう続いていました。
「呑気に日々を過ごしている自分に、彼らに会わせる顔などない。何か言っても軽率で、相手の神経を逆なでしてしまったらどうしようかと不安。」
なるほど・・・・!!!!!!!!!
そんなふうに、真剣に、自分のことを振り返って想ってくれたんですね。
「会いたくない」。
とっても言いづらいことだと思いますが、
「その正直な想いが聴けたのがうれしいね」
「言わせてくれる石川先生はすごいね」
と言い合いながら、会場に向かいました。
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当日は、北海道避難者の現状(原発避難、母子避難が多いこと)や、福島で被災した時の様子、避難を決めるまでの様子などをお話しました。
学生さんたちの聴き入る姿は真剣そのもの。


一緒に参加したメンバーは、その学生さんの「聴く力」のおかげで、どんどんと当時の様子、想いを語っていました。
聴く人の真剣さが伝わると、思いがけず、伝えたいことが次々とあふれてくるものなんですよね・・・。
あっという間の90分。
こちらが語ることが多く、学生さんの考えや想いを聴く時間が足りなかった!!そこが残念でした。
(仕方のないことですけどね)
最後にみんなで書いた感想を、先生が1枚にまとめてシェアして下さいました。
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「自分で考え、決断することの責任の重さ、難しさを感じました」
「自分の知っていることが、いかに間違っていたか知った」
「母子避難という言葉を初めて知り、そしてその話を自分の母を思い浮かべながら聞けました」
「放射能と子供、どう守れるか・・・」
「震災の教訓を思いだせた」
「正直、お会いするのはとても不安でしたが、お会いできてよかったです」
・・・学生さんは、自分の言葉で、正直に感想を寄せて下さいました。
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最後に、「会いたくない、と書いてくれた方はどなたですか?」と聞いて、
「ありがとう~!正直に書いてくれてありがとうね~~!」と、2人で伝えることもできました(笑)
お話しに伺うのは、緊張しますし、大変な面もありますが・・・
それでもお引き受けするのは。
3.11から4年が経つ今でも、関心を持ち、話を聴こうとして下さる方がいることがありがたく、行くたびに、こちらが勇気をいただくからです。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!
学生の皆さん、またどこかでお会いしましょうね!
(キャプテン・森田千恵・群馬県から原発避難)







