「今まで誰にも話すことのなかった気持ちも話し、泣きました」
安積遊歩(あさかゆうほ)さんの「ピアサポート基礎講座」、第3回目、最終回が無事終了しました!
今回のコーディネーターを担当した、のぞみさん(東京から避難)からのリポートです。
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まずはいつも通り「New&Goods」から。
最近の「新しいこと」「良かったこと」を全員が順番に話してから、講座が始まりました。
今回は、前の2回とはうって変わり、「怒り」がテーマでした。
私たちは、「悲しみ(泣くこと)」と同じくらい、「怒り」という感情からも、遠ざけられ、抑え込まれてきた、と語る遊歩さん。
怒りという感情を自分の中に溜めずに、外側に向けて解放してゆくために。
怒りの記憶を思いおこしながら、聴き合いを始めました。

いつもおまじないのように「泣いてもいいよ」と言ってくれる遊歩さんですが、
今回は「怒ってもいいよ」「怒りを外に解放させていいんだよ」という声かけで、話し手をお手伝い。
自らの怒りを解放する様も、デモンストレーションで見せてくれました。
今回は、皆で輪になって手をつなぐ回数も多く取りました。
また、二人一組の聴き合いだけでなく、全員が遊歩さんとのミニセッションの時間も取ることができたので、じっくりと聴き合う力を深め合うことができました。
3回連続のピアサポート基礎講座、すべてに参加しての感想。
自分の感情を表に出す、自分の想いを口に出す、ということは、子どもの頃からずっと自分の内にこもって生きてきた私にとって、とてもとても勇気のいることでした。
そんな自分の中に赤ちゃんがやってきて、妊娠中に3.11があって、そしてその子が無事に産まれてきて・・・
私は「自分自身も生まれ変わったような気分」になって、新しい私の一歩を踏み出しました。
それが、東京から札幌に原発避難してくるという、大胆な行動となりました。
そして、避難先札幌で、大勢の手を差し伸べてくれる人に出会い、遊歩さんに出会い、ピアサポートに出会いました。
ピアサポートとは「仲間同士で支え合う」ということです。
講座で集まった仲間は、「原発避難者と、その痛みを分かち合うことのできる道民」という繋がりでできた仲間です。
でもこの講座では、避難とは直接関係のない事柄や、今まで誰にも話すことのなかった気持ちも話し、そして泣きました。

振り返れば、遊歩さんの言う「泣くことも含めて聴き合える関係」を、「日常とは違う空間であるピアサポートの時間」を通して、少しずつ、でも確かに、作ることができました。
自分の想いや感情を出すということが、まだまだ苦手な私ですが、ピアサポートという「道具」を手に入れることができました。
ピアサポート、遊歩さんと出会って4ヶ月が経ちました。
振り返ってみると、初めて包丁を使うこどものように拙いけれど、少しずつ、慣れてきたようにも思います。
皆さん。もし良かったら一緒に使ってみませんか。
「よく考えられる自分」でいるために。
遊歩さん、まちなかでの基礎講座に参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんと過ごした貴重な時間、心のゆらぎを共有しあえたことを、心から幸せに思います。
また、今月下旬から、同じ内容の講座を、厚別区で引き続き開催します。
参加予定の皆さん、どうぞお楽しみに!
(メンバー・のぞみ・東京から原発避難)
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12月の入門講座の様子はこちら
http://teamokjapan.com/news/blog/10942/
http://teamokjapan.com/news/blog/11052/
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札幌市さぽーとほっと基金(東日本大震災被災者支援活動基金)

『ピアサポート基礎講座』は、札幌市「さぽーとほっと基金」の助成を受けて行われました。
皆様の貴重なご寄付を遣わせていただき、本当にありがとうございます。















