『自己信頼は「仲間の力」で取り戻す』~さっぽろ自由学校「遊」・「ゆうひろば」に掲載~

『自己信頼は「仲間の力」で取り戻す』。
当会キャプテンの森田千恵による記事が、自由学校「遊」さんの機関誌「ゆうひろば」(2015年1月号)に掲載されました!


自由学校「遊」で行われた安積遊歩(あさかゆうほ)さんの講座『自分が嫌いから自分が好きへ』の感想です。

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『自己信頼は「仲間の力」で取り戻す』

私は原発避難者で、チームOKという会で活動しています。
この講座は会の仲間にも「絶対面白いから行こうよ!」と声をかけ、仲間と共に参加しました。

講座タイトル「自分が嫌いから自分が好きへ」「自己信頼を取り戻す」。まずこれに、ズキューン!と心を射抜かれました(笑)

原発避難者になって、また精神障がい者として、「自己信頼」や「自己受容」、「自分を好きでいられること」は、とても大切なんだな~~~と思う日々です。
言い換えれば、自分を責めて生きる苦しさを、私自身がよく知っているのです。

遊歩さんの講座は、力強い明るさに包まれていました。
お話の内容そのものは、過酷な差別の現実などもあるのですが・・・場の空気というか、遊歩さんが発する空気というのかが、明るいのです。
その力強い明るさはには、根っこがあり、落ち着きが感じられました。

障がい者として「殺される側」に生まれ、生きることが闘いであった遊歩さん。
壮絶な人生を経て辿り着いた、自己信頼という光の境地。
だからこそ持ちえる明るさなのではないかと思いました。

講座では参加者が皆さん、晴れ晴れとしたお顔になって帰っていったのが印象的でした。
「誰もが、そのまま、ありのままで、素晴らしい存在である」。
遊歩さんはそのことを、ご自身のエピソードや、様々な角度から、言葉だけでなく、身振り手振り、優しい笑顔、発する空気、存在全体で、伝えて下さいました。

だから皆さん「自分はこのままでいいんだ。ありのままで素晴らしいんだ」という気持ちのカケラを、持って帰ったことと思います。

また、遊歩さんの素晴らしさは、その自己信頼感を、「仲間との関係の中で取り戻そう」と考え、行動していることです。

自己信頼感は、特別な素晴らしい誰か(専門家)が承認してくれるのではなく、独りで獲得できるものでもない。
「仲間の力でこそ、取り戻せるのだ」という、遊歩さんの強い信念を感じました。

そして、「自分の考え方が変われば、幸せになれる」と教えるものが多い現代。
そこには、社会的な視点、社会を変える視点がすっぽり抜けています。
遊歩さんの素晴らしさは、きちんと、人間が社会的存在であることに立脚していること。
これも、現実の世界を、「殺される側」として生き抜いてきた遊歩さんらしいものではないでしょうか。

殺される側は、「自分の考えが変われば」などと言っていれば、殺されてしまいます。
ゆえに、遊歩さんは否が応でも、自分を含めた「社会」というものに向き合い、働きかけ続けてきたはずですから。

実は私たち原発自主避難者は、国が安全だという土地から、自分で決めて避難して来たがゆえに、自己信頼感を持ちづらいものです。
「自分が間違っているのか?」という不安が常に押し寄せます。

ですから、この遊歩さんの講座に、避難仲間と参加できたことは、とてもとても意義のあることでした。

私たちも、この講座で学んだことを生かし、仲間とのかかわりの中で、自己信頼を取り戻す作業を続けていきたいと思いました。

森田千恵
チーム☆OKの「キャプテン」(代表)。群馬県から原発避難。夫、小三双子の息子と四人家族。

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さっぽろ自由学校「遊」
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チーム☆OK(原発避難の会・札幌)
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