「私たちの中に無自覚にある『差別感情』をなくすことが大事」
~3/3 森田千恵お話し会~
キャプテンの森田です。3/3、私のお話し会が無事に終了しました!
23名もの方にお越しいただきました。

今回は、私の11年間の躁うつ病経験談、病気になってよかったこと、そして、「避難被ばく者と精神病の共通点」という話をさせていただきました。
死にたい気持ちが強かった私は、赤ん坊を抱きながら、
「明日はこの世に生きていないかもしれない」と思っていました。
でも、街で出会う人には「幸せいっぱいなママ」に見えたはず。
ひとには「見えない事情」がある、と強烈に知った経験です。
そんなこんな、いくつかの気づきを、経験談を交えてお話ししました。
また今回は、避難の仲間が多く参加してくれたので・・・
「被ばく者」と「精神病者」の苦労が、どんなふうに重なるかをお話ししました。
私は病気になり始めのころは、精神病になった自分を受け入れられず、ひとに隠していました。
隠すことを持つことは、いつも重い重い布団をかぶっているように、息苦しいことでした。

一方、避難者は被ばく者でもあり、健康被害が遺伝する可能性があります。
精神病と同じように、差別が生まれる可能性もありますし、ゆえに、隠して生きてゆく人が増えるかもしれない。
でも・・・
子どもたちに、「隠す」という十字架を背負わせないためには、何ができるのか。
そのひとつに、「まともな私たちと、異常なあの人たち」という、私たちの中に無自覚にある「差別感情」をなくすことが大事なのではないか、という話をしました。
避難者には、ある意味で現実を直視させられる、しんどい話であったと思いますが、皆さん熱心に聴いて下さいました。
最後に、参加者全員にマイクを回し、皆さんの想い、どんな関心でここに来たのか、をお聴きしました。
病気の当事者の方もあり、ご家族が病気でという方もあり、病気の人はいないけれど昔つらい時期もあったという方も・・・
今日ここまで懸命に生きてきた皆さんの、真摯な言葉の数々をお聴きできたことが、私にとって、何よりの報償でした。
皆さんのおかげで、私はまた生きるエネルギーをいただきました。
貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました!
(キャプテン・森田千恵・群馬県から原発避難)
※3/7報告記事もぜひご覧ください
『24時間離れることのない自分を味方に』~3/7 キャプテン・森田千恵 お話し会開催~














