5/12夜、北海道大学遠友夜学会にて、メンバーの岡田きょうたろうさんの講演がありました。
岡田さんは神奈川県川崎市から、一家5人で原発避難して来たパパさんです。
若い北大生からご年配の方まで幅広い世代を前に、岡田さんはご自分の原発避難、その生き方について語ってくれました。
時間が夜だったので、子どもがいるママたちが来れなかったのですが、そのぶん、独身のメンバーや、みちのくkidsの大学生たちが!聴きにきて、応援してくれました♪

「命の言葉を探して」と題された講演。
岡田さんは、「命と愛。それだけを大事にしよう」という想いを、様々なエピソードを交えて語ってくれました。

3.11が起こってから避難を決意するまでの、川崎での様子。
学校で、職場で、誰とも放射能防御をわかりあえなかったこと。
「だって放射能、こわくない?」とひとに話すときは、あえてニコニコしていたけど、夜は眠れないほど切羽詰まっていたこと。
北海道に来て1年数か月は、「移住」と言っていた。
でもチーム☆OKに出会って、仲間に出会って、語り場を聴いて考えが変わった。
「自分も避難と言おう。移住と言ってしまっては、避難が無かったことにされてしまうから」。
北海道でも安心していないということ。
「なぜなら、原子力緊急事態宣言は解除されていないんです」。

岡田さんはチーム☆OKについてこう語ってくれました。
「権利を主張して闘うのとはちょっと違う。
闘わないひとを責めない。
私たちはこうやって生きていきたい、
それを表現しているのがチーム☆OKだと思います」。
「その姿に『命と愛』を感じました。
目の前の幼稚園も大事だし、世界の平和も大事、という人たちに出会えました。
僕が大事にしたいものと同じでした。」。
「チーム☆OKの活動では、おやつ隊というのがあって、
調味料まで気をつけた、安全なおやつが出てきます。
子どもたちに、行ってらっしゃい!と安心して言える唯一の場所。
多分それは、原発からいくら離れても、無いと思います。」

岡田さんは「何にもなくて、何でも持ってる」と言います。
「避難で仕事も失って、病気にもなって、稼ぎも貯金も無くなって、僕には何も無い。
でも、何でも持ってる、と思うようになった。
世界を変えられるほどの力が、僕にはある、と感じています」。
そして、
「チーム☆OKのキャプテンが、『ひとりの100歩より、100人の一歩』にしようと言います。
全世界なら72億人。72億人が一歩づつ前に出れば、72億歩進む。
そうやって変わっていけばいいんだと思います」。

また岡田さんは、「聴く人になりたい」と言います。
「話を聴く、ということがこの社会から消えている。
チーム☆OKでピアサポート活動をしていて、聴いてもらうことが本当に大事だと感じています」。
岡田さんは安積遊歩さんと出会い、「聴く」ことの大切さ、聴いてもらうことで、人が本来の賢さや優しさを取り戻せるということを、学んだそうです。

岡田さんのお話のあとには、会場から様々な感想が寄せられました。
その感想ひとつひとつが、一生懸命に生きてきた皆さん、ひとりひとりの「命の言葉」でもありました。
岡田さんの「本当の言葉」が、それを引き出したのだと思います。
ご自身のことを包み隠さず話すことで、いろいろな方に、深い感動を与えた岡田さんの講演でした。
岡田きょうたろうさん、命の言葉を聴かせてくれて、ありがとうございました!
私たち、原発避難者ひとり一人が、「命の言葉」を伝えていきましょう。
皆さん、それぞれができる方法で、あとに続きましょうね!






























