北海道の大学生が語ってくれました ~「僕はくやしいです」~

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7月31日、酪農学園大学(北海道江別市)にて、「原発問題と酪農学園大学:健土健民の視点から」というシンポジウムが行われました。
そこでは、いつもチーム☆OKを道民サポーターとして支えてくれている柳寛人さん(大学生による北海道の原発避難者支援生団体「虹の会」代表)が、パネリストとして、「北海道の原発避難者」について報告をすることになっていました。
柳さんの話を聞こうと、何人ものメンバー(避難者)が駆けつけました。
その中のあるメンバーが、こんな手記を書いてくれました。

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【私たち自身が伝えていかなければ・・・・】

昨日はこのシンポジウムに参加できて、本当によかったです。
夜の開催だったので、子どもがいるから無理かな~とも思ったのですが、無理を押して、子ども連れで参加してきました。
それほど、どうしても、その場に居合わせたかったのです。
(子どもたちはチョロチョロして、皆さんにご迷惑をおかけしましたが・・・)

いつも一緒にいてくれるヤナギ君の、堂々たる、力強い、心がこもったスピーチに、涙が止まりませんでした。
内容はまっすぐに、北海道の原発自主避難者の現実。
私たちチーム☆OKのことを紹介し、その現実を「代弁」してくれていました。

虹の会ブログ・柳さんの講演内容はこちらで見られます


自主避難者が、家族や友達と別れて、自分で決めて避難をしてきたために、「本当に避難してきて良かったのだろうか…?」「私が家族から子どもを奪ったのではないか…?」と自分を責めていることを挙げ、「僕はこうした状況ができてしまっていることが悲しく、そしてくやしいです。」と語りました。

「子どもを守るために、多くのものを犠牲にして避難してきたお母さん達が、こうした感情を抱いてしまっていることが、僕はくやしいです」と。

そして「この大学から東北にボランティアに行く学生がたくさんいるが、ここ北海道にこんなに多くの原発避難者がいることを、どうか忘れないでほしい。彼らと一緒に話し合い、寄り添っていってほしい」と。

代弁に終わらない、自分の問題として考え歩む人の、まっすぐな言葉でした。

他の先生方も、それぞれに真摯に科学者としての研究を貫いていらっしゃる姿に、頭が下がりました。
こんな会を開催できる酪農大の器の大きさに脱帽です。
何より、「脱原発えべつミーティング」を研究室で開催し続け、自分の頭で考える学生を育ててきた、藤井創先生に、感謝を捧げます。

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みなさん。ヤナギ君は、自分の問題として、私たち避難者の現実を語ってくれました。
北海道に住む、関東東北出身でもないヤナギ君が、私たち避難者の現実を、「自分はくやしい」と語ってくれました。

それを私は、心の底から、「うれしい」「ありがたい」と感じました。
そして・・・
「これは私たち避難者自身が、もっともっと【発信】をしていかなければ!」と思いました。

私と同じく、「うれしい」「ありがたい」と感じた方がいたら。
どうか、一緒に「発信」をしていってください。「発信」を続けていってください。
いまよりほんの1歩、1センチ、前へ出た「発信」を。

自分の言葉で、自分の行動で、自分の生活で。壇上だけが発信の場ではないし、直接「言う」「書く」だけが発信ではありません。
きっといろいろな表現方法があります。
フェイスブックで書いたり、作品にしたり、友達に話したり、行く先を変えたり、働き方を変えたり、選ぶモノを変えたり、付き合いを変えたり、いろいろ、いろいろ・・・

各自が、出来る範囲で、出来る方法で、「伝えてゆく」こと。それを意識すること。それが大事なのだと思います。
そういうふうに、自分の背中を、若いヤナギ君に押してもらったと思いました。

ヤナギ君のような人が「あまり知られていませんが、北海道への原発避難者の実に6~7割が母子避難と言われています」と言わなくても済むくらい、私たち避難者自身が、事実を伝えて行けたら、と思います。

ひとりひとりの声は小さい。
でも、みんなが隣に座る誰かひとりに、小声ででも伝えれば、確実に伝わっていくと思います。

こんなに尊敬できる方々に出会えるなんて、北海道に来て本当によかった・・・
生き延びるために、避難して来て本当によかった・・・
そんなことを想う、素晴らしい夜でした。

柳さんの講演内容 ぜひ全文をご覧ください

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柳さんの発言は、たくさんのチーム☆OKの仲間たちに伝わり、広められています。
彼の「本当の言葉」は、私たち避難者に希望の光を届けてくれました。
若者のまっすぐな想い、まっすぐな言葉に、心を動かされ、涙するメンバーがたくさんいます。

どうぞ皆さん、このことを、まわりに伝えて行って下さい。

他の避難の方に、避難を迷っている方に、避難はできないけど・・・と不安を抱えて汚染地に暮らす方に、そして、「被災者、避難者の力になりたい」と思って下さっている皆さんに。
どうぞよろしくお願いします!!

(写真は、柳さんが代表をつとめる原発避難者支援団体『虹の会』の学生さんと、チーム☆OKのメンバーの交流の様子です♪ パっと見、誰が学生で誰がメンバーか、わかりませんね~☆)

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