7/13、画期的な取り組みが行われました。
それは・・・当事者自身による、「母子避難&シングルマザーのおしゃべり会」。
企画、運営、参加すべてが当事者によって行われました。

なるべく負担なく開催できるよう、チーム☆OKにしては珍しく、「写真を撮りません!」と事前に告知しての開催でした。
(※そのため、この記事の写真はすべて、別のイベントでの写真です)
当日、当事者どうしが心おきなく語りあえるように、パートナーと避難しているメンバーは、会場に入りませんでした。
でも、「もし子連れの人が来たら、託児をしますよ」という気持ちで、隣の部屋に控えていました。
・・・そんな、当事者以外の協力、応援あって実現した取り組みでした。
ある参加者の感想です。
(神奈川県から二人のお子さんと札幌に母子避難中のAさんより)
参加させていただきました。
思ってた以上に参加された方が多くて、久しぶりな方や会いたかった方とお会いできて嬉しかったです。司会をしてくれたSさんの気配り上手な進行で、初対面同士ながら穏やかな雰囲気の中、それぞれがポツポツと自分の状況を話してくれました。
話を聞けて、自分だけじゃないんだって勇気をもらったり、励まされたりしたけど・・・
でも後半、私は悔しくて涙が止まりませんでした。![]()
なんでこんな優しいお母さんたちが、子どもを健康に育てたいという真っ当な願いをかなえようとしただけで、こんなにもたくさんの負荷を背負わなければならないのか。
なぜこんなに苦しまなくてはならないのか。
放射能さえ降って来なければ、ここにいるお母さんたちみんな、家族そろって笑顔で生活できていたかもしれない・・・
そう思ったらたまらなくて、会が終わってからもしばらく大きな怒りが胸に渦巻いていました。
自分も含め、母子避難の状況について、怒りを感じたのは初めてです。
数日たった今もいろいろな思いが渦巻いていて、どう向き合ったらいいのか考えています。でも今回、みんながつながれたことが大きな力になるだろうし、
今後も続けていくことで、光が見えたらいいなと感じました。参加した方の一人が言っていました。
「みんなに幸せになってもらいたいと思います」と。
私も同じ思いです。主催してくれたSさんはじめ、みなさんの温かさに、感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。

「自分も含め、母子避難の状況について、怒りを感じたのは初めて」とのこと。
「あれっ?いままで自分の状況に怒りを感じていなかったの??」と思った皆さん。
実は、母子避難している方の中には、「自分が悪いのかな・・・」と考えてしまう場合があるのです。
自分の問題、夫婦の問題。
そう思ってしまって、大きな状況に目を向けられないことがあります。
でもこのAさんは、同じ状況の仲間の話を聞くことで、「自分のせいじゃない」ということに気づけたようなんです。
そんな発見もあった「母子避難&シングルマザーのためのおしゃべり会」でした。