「弱さを強さに」。「つらい」と言いづらい6年目。心からの笑顔のために、「想い」を出し合っていきましょう。~新年のごあいさつ~

皆さま、あけましておめでとうございます!
チーム☆OK、キャプテンの森田です。
昨年中は私たちチーム☆OKに、たくさんのあたたかい応援をいただき、本当にありがとうございました。


今年もどうぞよろしくお願いします!

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(OKくんからも「今年もよろしくお願いします」♪ 3周年に寄せて、OK☆キッズのうたちゃんが描いてくれました!)

3年は皆さまの応援のおかげです

私たちは、幼い子を持つ母親を中心とした、原発避難者の会です。
命と健康を選んで避難して来た私たちを、尊敬し応援してくれる、 道民サポーターと共に活動しています。

原発避難者であり、北海道でも放射能防御を志す者であること。 それをまっすぐに発信し、活動してきました。
昨年10月には、おかげさまで、設立3周年を迎えることができました。

放射能防御を志すことの公言は、ときに非難の対象ともなり得ますが、 そんな中、私たちが3年以上も無事に活動できたことは、 ひとえに皆さまの応援のおかげです。
本当にありがとうございます!

命を大切にする方からの応援

応援して下さる、道民市民の皆さん。
つたなくて危なっかしい私たちを、いつも見守って下さって、 ありがとうございます!

私たちが、原発避難者であること。 最初は隠しがちでした。
でも、皆さんが、その点にこそ、 「応援と尊敬」をして下さると知って・・・
段々と、隠さず、一歩前に出る仲間が増えてきました!!

私たち避難者には「命を選び取った者」という側面があります。
だから同じように「命を大切にする方」が、応援して下さる。
つながって下さった方々からいただく言葉、応援から、そんなことをひしひしと感じた2015年でした。

まだまだ頼りなく、つたない私たちの歩みですが、今年、2016年も、チーム☆OKを応援よろしくお願いします!

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(語り場での、かよさん。おさな子を抱えての千葉県からの避難を語ってくれました)

つらいと言いづらい6年目

今年は原発事故から6年目を迎えます。
原発避難者の置かれている状況は、時とともに複雑になってきています。

実は、年数が経つにつれて、「つらいと言えない」という状況がうまれています。
おそらくこれは、いままでの災害時もそうだったのだろうと思うのですが・・・
時間が経てば「もう大丈夫でしょう」という世間の風潮が強くなります。

しかし、原発避難者には、特有の状況があります。

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(埼玉県から避難のマサミさんが、学校でのお話会で用いた資料。文科省発表の、放射性物質降下量データです)

原発避難者の「つらさ」

父親が被災地に残って働き生活費を母子に送っている「母子避難」。その長期化が進んでいます。

皆さんはご存じですか?
被ばくから身を守るため、母子だけが避難し、父親が被災地に残って働き、仕送りをしているのが「母子避難」です。
原発「自主」避難者には、経済的な補償が無いため、この母子避難が多くなっているのです。
(母子避難関連記事はこちら

早く避難した方は、5年近く、父と母子が離れて暮らす避難生活が続いています。
それが長くなればなるほど、苦しさが増している面があります。

長いあいだ、父と母子が別々に暮らしていること自体のつらさのみならず、この先一家で暮らせるのかどうか、先が見えないことのつらさもあります。

その一方、無料の「自主」避難者向けの住宅支援が、年々廃止になっています。
関東避難者に続いて、今年3月末で宮城県、来年3月は福島県全域からの「自主」避難が、住宅有料化の方針となっています。
二重の生活費がかかる母子避難には特に、この住宅有料化が、避難を維持できるかどうかに関わる大きな問題となっています。

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(こんな子どもたちの笑顔のために・・・やむを得ずの「母子避難」です)

また、原発避難者はほとんどが初期被爆をしています。
すでに健康被害と思われる、健康の悪化を感じている者もいます。

まだ異変はなくとも、「いつ自分や子どもの身体に出るか・・・」 という恐怖を抱えているのが現状です。

そして、福島第一原発の状況はいまだ収束からは遠く、日々、放射性物質が空中に海水に放出されている、不安定な状況です。

帰りたいふるさとは、放射能汚染されたままです。
帰りたくても、帰れない。だから、避難が長期化します。

どれも、原発避難者特有の「つらい」状況です。

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(いつもは笑顔でも、その裏には様々な涙が。「語り場」でメンバーの経験談を聴いた皆さんの様子です)

「自立」が賞賛される陰で

避難者の状況はいろいろですし、「ここ北海道で楽しく前向きに暮らします!」 という方ももちろんいます。
いえ、どんな方にも、大変さとともに、そのような前向きな面も、同時にあることと思います。
私も、毎日よく笑い、楽しく、しあわせを感じて生活しています。

そして・・・年数が経つほど、世間で注目されるのは、「前向きな人」「頑張っている人」。
経済的な「自立」こそが素晴しいと賞賛される陰で、「つらいと言えない。大変と言ってはいけない気がする・・・」 という避難者の状況があります。

「弱さを強さに」。心からの笑顔のために

でも、原発避難の皆さん。
つらいものはつらいって、言いましょう。おかしいものはおかしいって、言っていきましょう。
思っていることを言えず、溜め込んでいたら、心身が壊れてしまいます。

私たちは、国が避難すべきと規定しなかった土地から、少ない情報の中、迷い苦しんだ挙句、「自主」避難しましたよね。
いろいろなモノを手放し、人のつながりも手放し、命と健康のために、やむを得ずここまで来ましたよね。

大好きな北海道、だけど、「好きで来たわけじゃない」。
住めば都だし、市民の支援が厚く、素晴らしい北海道生活ですが、
「好きで来たわけじゃない」。それが「避難」です。
苦しかったり、怒りがあったり、そういう感情があるのも当然です。

「そんなことを言っても変わらない」と、想いを飲み込んでいる方はいませんか?
本音を飲み込み続けるのは、とても苦しいことではないでしょうか。

だからどうか、私たちとともに、つらさも、くやしさも、悲しみも、 出し合っていきましょう。
そして、心からの笑顔を、しあわせを、ともに生み出し、ともに分かち合っていきましょう。

そのために、「仲間の力」が役に立ちます。
そのために、私たちチーム☆OKが、ここにいます。

前向きでなくてもOK。 ダメでOK!弱くてOK!泣いてOK!
弱さを隠さず出し合うことができれば、むしろ強さになります。

その思いがあり、私も、心の病気のこと、精神障がいのことなども、積極的に話すようにしています。
また、安積遊歩さんとのピア・サポート活動を積極的に行っているのも、そういう理由からなんです。

「弱さを強さに」。
この合言葉を、今年も、いや、6年目を迎える今年だからこそ、意識していきます。

母子避難に家族避難、 補償がある人に補償無しの人、 住宅が無料の人と有料の人・・・
違いを見ればキリがない私たち原発「自主」避難者ですが、「同じ苦労を抱える者同士」、支え合い、励まし合って行きたいと思います。

そして、その苦労を分かち合って下さる道民市民の皆さんと、手をつないでいきたいと思います。

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(活動の中から生まれた「OK☆語録」。3周年ありがとう会パンフレットより)

今年も、敢えて発信します!

そしてチーム☆OKでは、今年も敢えて、「原発避難者です」 「北海道でも放射能防御をしていきます」 という発信を続けてゆきます。
そこに価値を見出す方、それに救われる方がいらっしゃるのを感じています。
だから、なるべく隠れずに、顔をあげて、歩いていきます。
いま私たちができる「役割」の一つが、 そこにあるのだと思います。

変わること、変わらないこと

避難者の生活の変化、多様化に対応し、チーム☆OKの活動自体もどんどん変わっていくと思います。
「私たちがいま何をなすべきか。 また、何を手放すべきか。」
皆でそう問いあいながらの活動が続いています。

でも、変わらないことは・・・
「生きる力あわせて  手をつなぎ  ともに生きよう」。
(テーマソング『いのちのことり』より)

この精神で、今年も一歩一歩ていねいに、道民市民の皆さまとつながり、進んで行きたいと思います。
今年、2016年も、チーム☆OKを応援よろしくお願いします!

2016年1月12日
チーム☆OK・キャプテン 森田千恵
(群馬県から札幌に原発避難)

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(今年も、このイラストのように、笑顔あふれる活動をめざします♪)

原発避難者の生きる力に。今年も皆さまのご支援をお願いいたします!
~OK☆募金ご協力のお願い~

※お休み中、事務局にいただいたご連絡については、順次対応させていただきます。大変遅くなり、申しわけございません。いましばらくお待ちくださいませ。