チーム☆OKの目的は「脱被ばく、避難の維持、命と生きる権利を守る」。
特に「命と生きる権利を守る」うえで、教育は大事だと思っています!!

戦後初の「道徳の教科化」に伴って、今までなかった「道徳の教科書」が作られます。
(小学校は来年度、中学校は2019年度から)
どんな教科書で、子どもたちが道徳を教えられようとしているか・・・
子どもと原発避難した親が多いOKメンバー。
「学校教育で、子どもは何を教わるのか?」
「原発が爆発したら『逃げて当たり前』の意識を持てる教育か?」
「自分の命を守れる大人を育てる教育か?」
そんな問題意識で、道徳の教科書を見て来ました!
以下、あるメンバーの感想です。
*****

気になったのは・・・
「規則(ルール)を守る」ことを教えても、
「規則はみんなで作るもの」
「規則は変えられるもの」
という内容は、見当たりませんでした。
「自分たちのことは自分たちで決めていい。
決まってる規則を変えることも可能。
原発を無くすことだって可能なんだよ」。
そういう自治の精神こそ、我が家では子どもたちに教えたいと考えているので、この教科書では困ると思いました。

また、「家族愛」を教える項目はあっても、
「家族と言えども、愛せないこともある」
「虐待する親からは、逃げていい」
という内容も、見当たりませんでした。
「愛より義理より恩より、命が大事。
あなたの命を第一に考えて動きなさい。
原発が爆発したらすぐ避難。
徴兵されても逃げてOK」。
子どもたちにはこう教えているので、この教科書の内容では、我が家の姿勢と違うな、と思いました。
*****
また、取り上げられるエピソードに出てくる設定が、
「日本国籍で、
お父さんとお母さんがいて、
家族一緒に暮らしていて、
お父さんは働いていて、
お母さんがご飯を作って・・・」
という設定が多いと感じたので、
「この設定から外れる子は、どう思うのかな・・・」
と思いました。
道徳の授業が、「多数派の常識」の押しつけでなく、
「いろいろな価値観がある。あっていい。」
と思える場になって欲しい、と思いました。
*****
そして、原発「自主」避難を強制された者としては・・・
「みんなに、生きる権利がある」
「自分の命を、何より大切にしていい」
ということを、子どもたちに教えるものとなって欲しいと願いました。

また、この「道徳」というのが「教科」として、先生から「評価」されるということが、大きな疑問でした。
どの教科書も、「いろいろな考え方がある」という前提に立ってはいるようです。
では、どうやって、何を基準に、先生方は「評価」をするのでしょうか?
それが難しい、無理なことではないかと感じました。
(展示を見た原発避難メンバーの感想より)
*****

札幌市での展示は終了しましたが、石狩市、北広島市、江別市はまだ間に合います!(文末参照)
「ご意見箱」もあり、私たちの意見を伝えることもできます。
どうぞ皆さん、足を運んでみて下さい。
ぜひ皆さん、感想など聞かせてくださいね!
チーム☆OKでは、こういうことも語り合っていきます♪
チーム☆OK(原発避難と脱被ばくの会・札幌)
http://teamokjapan.com/
**************
北広島市、石狩市は 6月16日~7月2日
北広島市図書館
石狩市民図書館
江別市は、 6月16日~7月5日
江別市情報図書館
札幌教科書センター江別分館
詳しい時間は、各会場へお問い合わせください。