【手記】3.11から2年半の日に ~小さいけど、大きな一歩~

みなさん、こんばんは。チーム☆OK、キャプテンの森田です。
今日は、あの震災から2年半の日でした。
テレビや新聞でも報道が多かったようですね。


今日チーム☆OKでは、「おしごと隊」と称したスタッフ会議を開きました。
朝から夕方まで、これからの活動の予定について、活発な議論をしていました。

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そこに、初めてスタッフ側で参加してくれた、宮城県から原発避難のゆかさんがいました。

ゆかさんの経歴や、やりたいこと、得意なこと、好きなことを、
おしごと隊のメンバーの質問で聞きだしていきました。
笑い声が絶えない、楽しい会議です。
(こうして、当人に合った仕事を見つけて割り振るのが、OK流!)

遠慮がちで人見知りなゆかさんが、おしごと隊に立候補してくれたことに、
正直驚いていた私は、たずねました。
「ゆかさん、こういう活動をやって大丈夫?つらくはないの?」

ゆかさんが言いました。

「避難で大好きだった販売の仕事を手離して来て、
しばらくはこどもとふたり、引きこもってました。
人に会うのがつらくて・・・。
でもチーム☆OKのお茶会に出るようになって、やっと人と話せるようになっていきました。
自分も何かできることをしたいって、やっと思えるようになって。
こうして何かやることがあったほうが、気が紛れていいんです。うれしいです。

私は「これが私たちの2年半の、現実なんだよね」と思いました。
そして「このために、チーム☆OKをやっているんだよな」とも思いました。

原発事故から2年半。
大きなものを失って、手離してきた私たち。

避難したら終わり、でもないのです。
戻れない場所への想い、離れ離れの家族への想い、
これからも続く健康被害への恐怖、収束していない福島第一原発の状況・・・・

しかし毎日はやってくるし、日々楽しいこともある。
前を向いていこうとしているし、前を向いていると言える日もある。
でも、全然前を向けない日もある。

それも含めて「それでOK!」と、仲間と認め励ましあわなければ、
すぐに気持ちが落ち込んでしまうメンバーもいる(私も含めて!)。

「もう大丈夫です!前を向いてますっ!」だけでもなく、
「つらいです、苦しいです」だけでもない、この複雑な状態。
絶望だけでも、希望だけでもない状態。

これが、長期にわたって避難せねばならない「原発避難者」がたどる、
ひとつの典型なのかな、と感じました。

ゆかさんには「自分たちの親世代の方のためのお茶会を開きたい!」という思いがあるそうです。
おしごと隊は大盛り上がり!

「やろうやろう!じゃあそれのコーディネートをお願いね!みんなで助けるからね!」
と、めでたくゆかさんの「初仕事」が決まったのでした。

皆さん、これは小さなことに見えるかもしれません。
起業でもないし、収入が得られるわけでもありません。

でも、私と、ゆかさんと、チーム☆OKの仲間たちにとって、
これはとてもうれしい、大きな一歩なのです。

自分がやりたいことを、「やってみよう」と思えること。
「やっていいんだ」「やれるかもしれない」と思えること。
そのために、ひととつながり、仲間の力を借りようと思えること。
そういう「生きる力」を回復させてゆくこと!

私たちにとって必要なのは、きっとそういうことなのです。
私はチーム☆OKが、その「生きる力」回復のための場になってほしいと願っています。

私たちの歩みは一歩一歩です。
でもこれは、仲間に支えられた、地に足の着いた一歩です。
こういう一歩の積み重ねを、チーム☆OKは大事にしていきたいです。

ここまで支えて下った皆さん、本当にありがとうございます。
おかげさまで、私たちは、ここにこうして、生き延びています。
どうぞこれからも、私たちを見守っていって下さい。
応援をよろしくお願いします。

311から2年半の日に。
震災と原発事故のために亡くなられた方々への祈りとともに。

2013年9月11日
チーム☆OKキャプテン
森田千恵

※後日談:このゆかさんの「自分たちの親世代の方のためのお茶会を開きたい!」という想いが、後日、『シニアのお茶会・憩の会』として実を結びました♪
憩の会の様子はこちらです!