【語り場】 酪農大での語り場を終えて ~『本当にここ(江別札幌)は、避難者を受け入れる側でよいのでしょうか?』~

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12/20夜、酪農学園大での『3.11・語り場』が開催されました。
語り手、小河原美保子さんからの感想を御紹介します。

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『本当にここ(江別札幌)は、避難者を受け入れる側でよいのでしょうか?』
~酪農大での『3.11・語り場』を終えて、語り手の小河原美保子さんより~

12/20夜、大学生主催で行われた『3.11・語り場』。
遅い時間にも関わらず多くの学生と一般市民が駆けつけ、小河原さんの語りに耳を傾けました。
語り手、小河原美保子さん(福島県中通りから江別に避難)の感想を御紹介します。

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昨日、酪農学園大学で「語り場」を開催していただき、語ってきました。
まずは、主催してくださった柳君はじめ酪農学園大学の学生諸氏に、心からありがとうをいいたいです。ありがとうねー♪
そしてお集まりくださった皆さま、本当にありがとうございました。

大学というアカデミックな場に呼んでいただけたこと、学生という若い年代の方にお話ができることに感謝しながら始めました。

語りながら顔を上げると大学生の真っ直ぐな視線。
地元の女性たちのうるうるした瞳。
先生のあたたかい笑顔を見ることができました。

今回は大学という場所だったことと、国会で可決された「秘密保護法」「がん登録推進法」が施行前ということがあり、3.11からのことに加え、小児甲状腺ガンを初めその他の多々みられている大人の方たちの健康被害についてもお話をさせていただきました。
今の内にしゃべっちゃえ!という思いです。

もし、2020年東京オリンピック開催のために、東京電力原子力発電所の事故に蓋をしようとしているならば、とんでもないこと!
健康被害を隠そうとしているならば恐ろしいこと。

さらに、泊原発に何事かが起きた時に札幌市や江別市はおそらく周辺住民の方の避難を受け入れる側になるであろうということ。

私が住んでいた市(原発から60km)にも多くの避難者が来られ、市庁舎が全壊し、病院も壊れ、地域住民の避難者と、入院患者さんたちの他に多くの原発周辺の方々の避難者を受け入れていったこと。

逃げてきた方たちをスクリーニングする手段もなく、みんなが同じように避難所に留まり続けたこと。

原発周辺地域から避難してきた方たちは本来いち早くスクリーニングを受け、除染されなければならなかったはずなのにそれすらできず、全員が同じ空間で避難生活を続けたこと。
本当に多くの問題点がありました。

そして、本当にここは避難者を受け入れる側でよいのか?という問題提起もさせていただきました。
泊原発から60キロ、この地の人々は避難しなくてよいのか?
もし、避難しなければならないとしたらどこへ避難するのか?

そういう問題提起をしながら、もう一度福島を初めとする南東北、関東の状況を見てほしいと思います。
一瞬の判断が必要な事態が、既に起きてしまったのです。
どうか、もう一度振り返ってみてください。
人々がどのような思いで生き抜こうとしているか想像してみてほしいと思います。

この闘いはおそらく答えもみつからないし、勝ち目は非常にうすい戦いなのだろうと思います。
武器は「言葉」です。
言葉を磨き、伝えていかなければ闘わずして負けることになってしまう。

もうすぐ3年になります。まだ3年しか経っていない。
まだまだこれからですね。

そうそう、語り場に楽しいできごとがありました。
江別のいもやこうのさんがやきいもを持ってきてくれて、やきいもを食べ食べの語り場となり、重いテーマの中にもあったかい雰囲気になれたことがうれしかったです。

皆さま本当にありがとうございました。
アヒルのたまごもよろしくね(笑)
(「アヒルのたまご」は小河原さんが避難先で開業した保険代理店です)
http://goo.gl/DM7S59

(メンバー・小河原美保子・福島県より原発避難)