キャプテンの森田です。
3/1の夜。私は、江別市の「ども」さんで始まった脱原発芸術祭のオープニングパーティーに参加しました。
チーム☆OKのサポーターがたくさん出展している芸術祭。
そして「ども」さんは、いつも店内でチーム☆OKの宣伝・募金をして下さっています。
行き道の電車に揺られながら、なぜか涙が止まらない自分がいました。
3.11から丸3年が近づいているからでしょうか。。。
実は人見知りで出不精な私が、一人でパーティーに出かけてゆくなんて。。。
とても珍しいことですが、「脱原発芸術祭」、あそこなら行きたい。
そう思う何かがありました。
『北海道にHOMEができたということかな・・・』。
そんな状態にある自分へのうれしさの涙と、
原発事故から時が経ってしまったことへの涙と、
同じ避難者でもHOMEを持てない人への想いと、
様々な事情で元の場所に変えることを選んだ人への想いと・・・
甘いだけでも辛いだけでもない、不思議な涙を流していました。
パーティーの席上、全員の自己紹介。
私はただ一人の避難者として、御礼の言葉を述べました。

***
「がまさん(どものママさん)、脱原発の皆さんが集う場を作り続けて下さって、ありがとうございます。
皆さん、諦めずに脱原発の想いを持ち続けて下さって、ありがとうございます。
皆さんのように脱原発をあきらめない方に出会えると、
私は一人の自主避難者として、救われる思いになります。
私はいつも怯えています。
道民を前にして、『関東から避難してきたこと』を口にするのが、
いまでも緊張します。
『そんなところから来る必要があったの?』。
そう言われるのではないか。
言われなくても、心ではそう思われるのではないか・・・
関東にしろ東北にしろ、「自主」避難した者は、
多かれ少なかれ、そんな怖さを抱いています。
それだけ、傷ついて来たのです。
そんな私たちが、3.11に、チカホに立ちます。
3/10には、NHKのラジオで、6分間も、チーム☆OKが全国放送されます。
どちらも、実はとてもハードルが高いことでした。
依頼をお受けるかどうか、答えを待っていただきました。
不特定多数の前に、原発「自主」避難者です!と立つこと・・・
ラジオの取材に応えること・・・
1年前には考えられないことでした。
でも今回、それができるのは、皆さんのような方のおかげです。
応援して下さる道民がこんなにいる。
その事実が、私たちチーム☆OKに勇気をくださっています。
迷ったけれど、受けました。
まだ出会っていない北海道避難者に、気づいてもらうために。
避難をしたいけど迷っている人に、
「避難先の暮らしは、辛いことばかりじゃないよ」と伝えるために。
「私たちがここにいるよ」と伝えるために。
前に出られる人だけでいいから、やろう。
一人じゃない、仲間と一緒だから、やろう。
何かあっても、みんなの力で守り合って、やろう。
そう思った、4度目の3.11でした。
どうぞ皆さん、応援よろしくお願いします。」

***
その後、私のもとに、
パーティーで出会った道民ママSさんから、
うれしいメールが届きました。
「森田さん、こんにちは。昨日お会いしたSです。
森田さんが昨夜おっしゃったこと・・・
避難されている方たちが周りの目に対して『心苦しさを抱えている』というところ。
それが一番心を打ちました。
どうしたらそのような気持ちを抱えずに、移住先でも暮らせるようになれるか……。
それを考えました。
やっぱり、私たち道民が、学んでいかねばならないと思います。
そして、もっと柔軟に広く、脱原発、放射能の危険性を訴えていかなければと思ったのです。
“ども”さんを通じてこうしてお会いできたことに感謝しています。
これからもこの繋がりを大切に、活動していきたいです。」
****
こうして、私たちの存在を知り、応援してくれる方が、ひとり増えました。
特別な人でなく、同じく子どもを育てるお母さんです。
原発事故を自分のこととして考えてくださった言葉が、とてもうれしかったです。
「本当の言葉には、本当の応援が返ってくる。
思っていることを正直に話してよかった・・・」
と思いました。
こうして一歩一歩、進んでいきたいと思った夜でした。
(了)
~脱原発芸術祭は3月末までやっていますよ!~
https://www.facebook.com/events/476840362420970/?fref=ts
写真はパーティーでの様子です。
即席合唱団で「いのちのことり」を歌いました♪

