【手記】「ただの学生である私に何ができるのだろうか・・・。」 ~チカホでの原発出前授業に出た、ある学生メンバーの感想~

「ただの学生である私に何ができるのだろうか・・・。」
~チカホでの原発出前授業に出た、ある学生メンバーの感想~

4/6にチカホ(札幌市地下歩行空間)で行われた、「福島の子供たちを守りたい!原発出前授業×ストリートライブ」というイベントに行ってきた。
川原茂雄さんの原発出前授業は、前々から受けてみたかったので。やっと行けたという感じだ。

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まず目に入ったのは、署名活動をしている人達。「原発をなくすための署名をお願いします!」大きな声で叫んでいた。授業が始まっても、チカホを歩く人達に向けての、大きな声が聞こえてきた。

そうしている間に、13時から、川原茂雄さんの授業が始まった。ちなみに、何故「授業」と読んでいるかというと、川原茂雄さんは普段高校の教員をされているからだ。

授業の内容は、ほんの一週間前に、川原さんが福島に行った時のことを話す。というものだった。

福島県のある町では、三年が経った今でも、町が津波で流されたままで、そのままになっている、ということだ。私の出身地である宮城県でも、津波で流された瓦礫はもう片付けられているが、ここでは事故当時のままだそうだ。

避難者が多く来ていて、多くの仮設住宅が建っているある町では、現地の人が、避難者にたいして、「嫌がらせ」をしているようだ。人が増えたため、土地などの物価が上がり、元々いた人達には住みにくくなったのだ。「早く帰れ!」と言われたり、ロケット花火を発射されたりするそうである。

JR郡山駅の周りでは、そことは打って変わって、元通りの町の様子だったらしい。
しかし、現地の人の話では、現在の福島では、放射能のことを話すことは、禁句になっているそうでだ。一度何かを言おうものなら、「今更何言ってるの?」「風評被害だ!」などと言われるそうである。
安全と言っている国サイドである、区役所の役員ですら、放射能の話は「出来ない」ということだった。

「○○市は負けない!」という看板が各地にあったそうだ。
一体何に対して負けないのだろうか?
「放射能に負けない身体を作ろう!」。どうやって作るのだろうか?

そんな話をしている間に、あっという間に一時間がたち、15時からは、川原さんと、宍戸慈さんの対談が始まった。

福島県では、見た目は元通りになったが、測定してみると、確かに線量は高い。しかしそれを見ないように、触れないようにしている印象だそうだ。

そこから脱するためには、建物などの物理的な復興よりも、「心の復興」が大切だということ。そのためには、目を反らさず、自分達のおかれている状況を受け止めることが大切だそうだ。

起きたことを受け止める。見ざる聞かざる言わざるでは、不安は消えない。だから、辛いことではあるが、自分が失ったものをしっかり自覚するべきである。

そして、支援者のこれからの在り方にも言及されていた。

支援する立場と、される立場。今まではそれでよかったが、これからは、「一緒に新しい生き方や時代を作るという関係」でなければならない。
支援される人達が選んだ「選択」を支援するべきだということだ。

最後に、福島の小学生が書いた作文がスクリーンに映し出された。結婚できるか不安。これからのことが不安。そして、「私たちを助けて欲しい」というメッセージ。
また、高校生が、「もっと大人がしっかりしてほしい」という文章をかいているそうだ。

若い世代がもっとしっかりしなければならない。無関心でいていいはずがない。そう思った。

今回のイベントに参加して考えたことは、「あの事故を、無かったことにしてはならない」ということと、「もっと沢山の人に知ってもらいたい」ということだ。

ただの学生である私に何ができるのだろうか・・・。

簡単に、答えは見つからないだろう。

(ユウ・大学2年生・宮城県から原発避難)

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