
~ボロボロ泣きながら、原稿とは違うことを語っている自分がいました~
今日は、チーム☆OK・キャプテンの森田が、若い学生さんの前でお話しさせていただきました。
アウェーな空間でのスピーチに、いつにも増して緊張のキャプテン(いつものニコニコ顔が、今日はすごい形相!)。
その応援にと、何人かの仲間も駆けつけました。
語られた内容と、本人の感想です。ここにはチーム☆OKが伝えたいメッセージがあります。
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何を話すべきか・・・いままでで一番悩みました。全国から集まる酪農大の1年生400名。避難ではなく、実家が関東東北にあり、進学のためにこの4月に来た子も多い。
そこから「避難」してきた自分と仲間たち・・・。お話しするのは怖かったです。超緊張、ガクガクでした。
「北海道避難者の7割が母子避難。誰が好き好んで夫を置いて、家族が離れて、避難してくるでしょう。生活のために、父親が逃げるべき場所に残って働いているんです。」
「3千名いる北海道避難者の多くが原発避難者。戻りたくても戻れないんです。放射能がなくならないから、ずっと戻れないでいるんです。」
こういう知られざる現状を話しながら、若い学生さんたちを眺めていたら・・・気が付けば、ボロボロ泣きながら、用意していった原稿とは違うことを語っている自分がいました。

「これからがある若い皆さんに、汚染地である関東東北に行ってほしくないんです。実家に帰るのなら、どうかマスクで防御をしてください。」
「自分で調べてください。行こうとしてる場所の土壌汚染と、同じくらい汚染された場所が、チェルノブイリでどういう結果になったかを調べてから、行ってください。」
「今ボロボロに壊れている、今もモクモク放射性物質が出ているフクイチです。今度地震で壊れたらどうなりますか?どうか近づかないでください。」
「食品の規制値は100Bq/Kg。これは311前なら放射性廃棄物です。これが、そこのコンビニに並んでいてもおかしくないという現状です。私たち、命とお金を天秤に掛けられているんですよ」
「この私の中に、見えない放射性物質が、確実に入ってます。自分をヒバクシャだなんて人前で言いたくはないけど、それが現実です。もし何かあったら私を思い出して、すぐ逃げてほしいんです。泊原発が爆発したら、地元の原発に何かあったら・・。」
伝えたいことがたくさんあって、わけがわからなくなりました。
でも、いつもの私と違う語気の強さに、「必死さ」は伝わったようです。
「311からの事故があってよかったとは決して思わないけれど、命の大切さを優先した仲間達に出会えた事は幸せです。」
「どうか皆さんも、自分の持ち場で、仲間をつくってください。自分を大事にして、自分の命と心を大事にして、本気で生きて下さい。そうすれば、仲間はできます。そうすれば、きっと、こんなひどいことがなくなっていきます。」
それを最後に言えて、本当によかったと思います。
アウェーでここまで言えたのは、わざわざ来てくれた、たくさんの応援団のおかげです。メンバー&サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。酪農大の学生さんも、しっかり聞いてくださって、ありがとうございました。
何より、こんな貴重な機会を作って下さった、藤井創先生に、深く深く感謝いたします。
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司式を務められた藤井先生の、優しいお言葉。礼拝堂のあたたかな雰囲気。オルガンの音色。讃美歌。。。
すべてが、私たちチームOKの避難者を、あたたかく受け入れ、祝福して下さっていました。
お話のあと、わざわざやってきてくれて、「私も放射能を気にしてるんです!お会いできてうれしいです!」という女子学生さんがいました。やった~!
「あ~これだけでも、やった甲斐があったねぇ・・・」と語り合うメンバーでした。



