守るべきものを一瞬で理解した娘たち・・・
「それだけでいい、充分だ」
~小河原美保子さん(福島県から避難)の想い~
小河原さんは福島県から江別市に避難移住している、チーム☆OKのメンバーです。ふたりの娘さんも避難しています。
北海道の原発避難者の多くは、幼い子を持つ親たち。
孫を持つ小河原さん世代の避難者は少数派です。
そんな小河原さんの想いです。
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我が家が人様に自慢できることなんてなーんもないけど、
子どもらも特別優秀だったわけでもないし
親の役目も果たしてきたんだか何だかわかんない。
しかも!子育て中の記憶なんてほとんどないくらいイソガシかった日々。
でも、一個だけ自慢できることが見つかった。
それは、避難・移住に関して誰一人ブレないことだ。
誰一人ブレることなく避難して移住の道を選択。
守るべきものをみんなが一瞬にして理解し動いた事だ。
それだけでいい、充分だ。
後はみんなが幸せに生きるためにできることを精一杯やって
いつ死んでもいいわ(笑)
人が生まれて、成し遂げられることなんてそんなにたくさんあるもんじゃない。
子どもを残しただけで充分だと思っていた。
でもさ、その子どもの人生が幸せであるように願うだけじゃダメな世の中になってしまったからね。
もういっちょがんばっぺ!
世の50代・60代のみなさん!
このままボヤーっとしてると私らの子どもや孫が泣かされる時代になるよ。
もう仕事をクビになる心配もない団塊世代のみなさん!
子どもや孫の顔をもう一回見てください。
私らまだまだこれからじゃね?
子育ても終わって落ち着いた老後なんて、このままじゃ来やしませんよ。
(小河原美保子・福島県中通りから原発避難)
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小河原美保子さんが避難経験を語った『3.11語り場』。
BBCのサイトで初めて原発の爆発を知った様子、要介護の母を抱えて避難を決意したことなどを語って下さいました。
【語り場】9/29 小河原美保子さん(福島県中通りから避難)を開催しました
※写真は語り場での一枚です
