【手記】「笑顔で『生き延びる』ために」~キャプテンの手記、さっぽろ自由学校「遊」・「ゆうひろば」7月号に掲載されました~

「笑顔で『生き延びる』ために」。


さっぽろ自由学校「遊」さんのニュースレター「ゆうひろば」7月号に、チーム☆OKのキャプテン・森田の手記を掲載していただきました!

避難から丸3年の夏の、キャプテン個人の想いと、原発避難者団体・チーム☆OKを紹介する内容です。
以下全文をご紹介します!

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なお、今回の「ゆうひろば」、特集が『大参事から3年余、原発と人々のいま』。
Shut泊の小林善樹さん、北海道反原発連合の橘晃弘さん、福島原発告訴団の地脇聖孝さんの記事もあり、とても興味深いものになっています。
素晴らしい特集を、ありがとうございました!

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『笑顔で「生き延びる」ために』
~原発避難者団体・チーム☆OKの話~(森田千恵)

この夏、我が家は原発避難から丸3年を迎えました。群馬県は福島第一原発から200キロの距離。
ほとんど何の公的支援も無い中、自費で自主避難してきました。

私たち家族はここ札幌で、たくさんの方に助けていただきました。
恩を着せることもなく、見返りも求めず、「なんもなんも」と差し伸べられる手の数々に、人としての美しさを見ました。
そのことへの、深い深い感謝があります。皆さま、ありがとうございます。

そして一方、強い怒りが、私の中にあります。

私たち家族が、仲間が、何のつぐないも受けずにこうして放置されていることへの怒り。
母子避難をしてでも命を守ろうとする母親たちが、疲労困憊し、避難元へ帰るかどうかの苦しさを一身に背負わされていることへの怒り。
放射能汚染地では、いまだに多くの方が避難の権利を与えられず、被ばくを強いられていることへの怒り。
すでに受けた大量の初期被ばく。その影響がどれだけ現れるかがわからない恐怖を抱え続けてゆくことへの怒り。

国や東電や、大きな力に、私たちの「命」より、もっと他のものが大事にされたことへの、怒り。

私はそれを、忘れていません。
忘れるどころか、日増しに強くなっていくような気さえしています。
しかし、怒りを心の真ん中に据えて生きるのは、とても苦しいものです。

生き延びること。諦めず、潰れず、笑顔で、生き延びること。
「それを、第一に考えよう」と思うに至りました。

同じく北海道に避難してきた仲間の、希望となるために。
まだ避難を迷っている人の、勇気となるために。
私たちが笑顔で、生き延びることは、自分だけのためじゃない。
それは、歴史を創っていく、小さな小さな、でもとても大事な一歩なのだと思います。

そんな想いで、1年半前に「チームOK」という原発避難者団体を立ち上げました。

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市民運動素人の母親たちが立ち上がり、「北海道に避難してきたことを肯定しよう」「北海道でも放射能防御に取り組もう」と活動中です。現在250名の避難者親子、62名の道民サポーターを組織しています。

お茶会、避難経験を語る会、被ばくと向き合う学習会、子どものためのあそびば・・・・自分たちの必要性から生まれた活動は多岐に渡ります。
何でもいい、やりたいと思ったことを本気でやろう!それが私たちの「生きる力」になってゆくから、と。

インターネットによる情報発信に力を入れていますので、ぜひチームOKのFBページ、HPをご覧下さい。私たち避難者が、笑顔で、生き延びる日々の様子を発信しています。

私たちは、命と健康を守るために、多くのモノを、人のつながりを失ってきました。
でもそのおかげで、ここ北海道で、素晴らしい仲間と出会えました。
それが、何よりの「宝物」となっています。

もう3.11前の世界には戻れない。
だから、新しい仲間と、新しい暮らしをつくってゆきたい。
チームOKは、そんな想いを持ちながら、「新しいHOME」となるよう、コミュニティづくりの活動をしてゆきたいと思っています。

どうぞ皆さま、チームOKを、北海道避難者を、これからも見守っていて下さいませ。

森田千恵
(チーム☆OKの「キャプテン」(代表)。群馬県から原発避難。夫、小3の双子の息子との4人家族。)
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