【手記】「身寄りのない土地。アクシデントで気づいたしあわせ」

北海道のなつやすみ、あーと言う間に終わっちゃいましたね!
みなさんは、どんなおやすみでしたか?

わが家は、
「このさきどこに暮らす?どんな人生にしたい?」
そんな想いを秘め、
憧れの田舎暮らしはどんなものか感じたくて、道北を旅しました。

観光地ではないから、華やかさも、賑やかさもありません。
ただただ大自然の偉大さと、穏やかな静かな時間に抱かれに行きました。

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しかし、旅先で娘の突然の体調不良!
発熱、嘔吐、脱水状態。

滞在した町には小児科がなく、いっしょに旅してくれた友人が、
隣町の病院まで車で小1時間走ってくれました。
そこで着いた病院での医師との会話。

医師「あれ〜お盆だからおじいちゃんとおばあちゃんに会いにきたの?」

わたし「いいえ」

医師「じゃあ、こっちに親戚がいるの?」

わたし「いいえ〜、ただの旅行なんです」

医師「そうかい、せっかくの旅なのに、かわいそうだったね」

と。何気ない会話が交わされました。

観光地でもない場所を旅するわたしたち。
「ふるさとがあるのに帰れない」。
そのさみしさに、ふと気づかされた瞬間でした。

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しかし、同行してくれた友人は、
娘が点滴を受けている4時間のあいだ、
元気な下の息子と遊んでくれました。

貴重な自分の時間を、全て下の息子のためにささげてくれたのです。
その友人は道民で、私が避難して来てからできた友人です。

身寄りのない土地でのアクシデント。
こんなしあわせをくれた友人に救われた瞬間。
救世主。
なんとありがたいことか。と涙が溢れました。

 

3.11から4年目の夏休み。
みんなどうしてたかな。

久しぶりにパパと再会できたみんな。
おじいちゃんやおばあちゃんと再会できたみんな。
ふるさとにもどったみんな。
ふるさとの友人があいにきてくれたみんな。
どこにも行かずにいたみんな。

みんなそれぞれの夏を、それぞれの事情のなか精一杯生きている。
だれもが、そうなんだろうなぁと考えていました。

(メンバー・かなえ・東京から原発避難)